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九州では、「鳥刺し」や「鶏のたたき」など、生や加熱不十分な鶏肉を食べる文化があります。
しかし、鶏肉にはカンピロバクターという食中毒菌が付着していることがあり、新鮮な鶏肉であっても安全とは限りません。
カンピロバクターは少量の菌でも食中毒を起こします。そのため、生・半生・加熱不十分な鶏肉を食べることが、食中毒の原因となります。
「朝引き」「さばきたて」「新鮮」などと表示されていても、生・半生で安全に食べられることを意味するものではありません。
厚生労働省も、「新鮮だから安全」ではないとして、生・半生・加熱不足の鶏肉料理によるカンピロバクター食中毒に注意を呼びかけています。
カンピロバクター食中毒の特徴のひとつは、食べてから症状が出るまでに時間がかかることです。
食べてから1~7日程度で、
などの症状がみられます。
症状が強い場合には、血便がみられたり、腹痛や下痢のため夜中に何度も目を覚ましたりすることもあります。
小児科の診療では、たとえば週末に外食で鳥刺しや鶏のたたきなどを食べ、週の半ばになって発熱、腹痛、下痢などが始まり受診するという経過もみられます。
食べてから数日たっているため、ご家族も食事との関連に気づいていないことがあります。
腹痛や下痢で受診する際には、前日だけでなく、数日前までさかのぼって、生・半生の鶏肉を食べていなかったかを思い出してみてください。
日本小児科学会は、子どもは抵抗力が弱く、感染しやすいうえに重症化する可能性があるため、大人以上に注意が必要としています。
そして、「ユッケ、鳥刺し、生レバーなどは子どもには食べさせない」よう注意を呼びかけています。
ご家庭でも外食でも、
ことが大切です。
鶏肉を食べさせる場合には、中心部まで十分に加熱し、中まで火が通り、肉汁が透き通った状態になっていることを確認しましょう。
カンピロバクターは、生の鶏肉を直接食べることだけが問題ではありません。
生の鶏肉を扱った手や、包丁、まな板、箸、トングなどを介して、他の食品に菌が移ることがあります。
家庭では、次のことを心がけましょう。
特に焼肉やバーベキューでは、生肉をつかんだトングで、焼き上がった肉を取り分けないよう注意してください。
日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会
「生肉・生レバーを子どもに食べさせるのはやめましょう」(2026年6月更新)
厚生労働省
「カンピロバクター食中毒予防について(Q&A)」