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「1997年4月2日~2008年4月1日生まれの女性」ご本人とその保護者の方へ

HPVワクチンの特例措置(キャッチアップ接種)について、大切なご案内をさせていただきます。

子宮頸がんとHPVワクチン
子宮頸がんは、性行為によるヒトパピローマウイルス(HPV)感染が原因で発症するがんです。しかし、HPVワクチンと定期的な子宮頸がん検診を組み合わせることで、子宮頸がんの予防が可能です。

日本の現状
日本は、HPVワクチンの接種率が先進国の中で最も低いという現状にあります。その結果、毎年約10,000人の20~30歳代の女性が子宮頸がんを発症し、約2,900人が命を落としています。特に1997年以降に生まれた女性は、ほとんどの女性が接種機会を逃しているため、今後もこの悲劇が繰り返される恐れがあります。

特例措置について
国は、1997年以降に生まれた接種機会を逃した女性に対して、特例でHPVワクチンを無料で受けられる救済策を設けました。しかし、この特例措置は今年度限りで終了となります。

特例措置対象者
1. 1997年4月2日~2008年4月1日生まれの女性
2. 過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない

特例措置でワクチンが受けられる期間
HPVワクチンは、一定の間隔を空けて3回接種を行いますが、2025年3月31日までに3回目を終わらせる必要があります。この接種間隔の関係上、2024年9月までに1回目の接種を開始するようにしてください。

安全性と副反応について
HPVワクチンは、世界中で数多くの研究と実績があり、その安全性が確認されています。過去に報道のあった、けいれんなどの症状とワクチンとの間に明らかな因果関係はないとされています。

HPVワクチン接種に関して、ご不明な点やご質問がございましたら、ご本人と一緒に来院、もしくはオンライン診療をご利用ください。

なお、2024年6月23日にオンラインでHPVワクチンに関するシンポジウムが開催されます。ご興味のある方はぜひご参加くださいhttps://hpv-lostdecade.peatix.com/

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