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12月第3週から今週にかけて、インフルエンザと診断される患者さんが急増しています。これを受け、改めて検査のタイミングについて皆さんにお知らせいたします。
インフルエンザ感染症の診断のため、鼻腔から採取した検体を使用して抗原検査を行います。この検査では、体内にインフルエンザウイルスが「いる」か「いない」かを判定します。
※コロナウイルスの抗原検査とは異なり、唾液での検査は行えませんのでご注意ください。
発熱直後は、体内でウイルスが十分に増殖していないため、鼻腔からの検査では「インフルエンザはいない」と誤判定される可能性があります。
ただし、6歳以上の方には、AI診断機器「nodoca」を用いた検査が可能です。「nodoca」は鼻腔検査を必要とせず、喉の所見からインフルエンザと診断することができるため、発熱後の経過時間が短い場合でも使用できるメリットがあります。ただし、「nodoca」での診断ではインフルエンザA型かB型かの判定はできません。
発熱直後に鼻腔検査を行った結果、「インフルエンザはいない」と誤判定され、その後再検査が必要になるケースが増えています。これにより、お子さんが検査を繰り返すことへの不安や恐怖を感じることがあります。そのため、適切なタイミングでの検査が重要です。
インフルエンザウイルスが十分に増殖した状態を確認するため、発熱してから12~24時間程度経過したタイミング での鼻腔検査をお勧めしています。このタイミングで検査を受けることで、より正確な診断が可能になります。
ご家族やご兄弟にインフルエンザ感染者がいる場合で、本人が濃厚接触者である中で発熱した場合、ご家族の希望に応じて検査を行わず「みなし診断」 を行うことも可能です。
この場合、インフルエンザ感染と同様の扱いとなり、自宅療養が必要になります。その際は、診察時にお気軽にご相談ください。